2011/01/25

教えて竹笹堂No.4

※「教えて竹笹堂」のコーナーは月に一度、竹笹堂が出演している
 FMラジオの番組「TAKEZASADO 5&6」内にあるコーナーです。
 ここでは、ラジオに寄せられた皆さまからの投稿(質問)に、より詳しくお答えさせてもらってます。
 (メッセージはコチラから!)

こんにちは!
ラジオでいただいた質問にお答えします。


◆◆◆


先日和菓子を買うと、素敵な模様の紙に包んでくれました。
店員さんに聞くと、「木版で昔は摺っていたんだよ」と教えてくれました。
昔はすべて木版画で摺られていたんですか?
そうするととても勿体なくて、捨てられなかったでしょうね。

左京区 みかんこたつさん


みかんこたつサン、どうも有難うございますヽ( ゚◇゚)ノ

そうなんです!
昔の紙製品はすべて木版画だったそうですよ。
機械が無かった時代は、人間の手で作るしか方法がなかったのでしょう(‘ ∇‘ )

今でも木版に理解あるお店さんは木版の包み紙などを利用されています。
竹笹堂でも木版こもの意外に、注文を受けて制作することがあります。


もともと木版の技術は仏教と一緒に中国から渡ってきたそうです。
そういえば、経典などは木版画のイメージがありますね。
今では少なくなったようですが、お寺には摺師のお坊さんがいらっしゃったとか(・o・)ノ

なので、機械印刷が主流になってしまった今も
お寺や老舗のお店屋さんには蔵に版木などが眠っているのです。
(空襲などで燃えていない地域に限りですが)


「いらない古版木が余っていて、処分に困ってるんだな~ヽ(´o`;」


という方がもしいらしゃったら、竹笹堂にぜひ相談していただきたい次第です。
摺る出番がなければ、箪笥の肥やしになってしまいますから。


また、日本の浮世絵や木版画はヨーロッパの方に高く評価されていますが、
その昔、日本の陶器を輸出する際、いらない木版画で包んで送ったそうですよ。

ヨーロッパ人も、これにはビックリ ( ´_ゝ`)wonderful!


それほど木版画(木版印刷)は私たち日本人にとって日常的なものだったんですね。
また勉強してご報告します☆