摺師(すりし)の道具と聞いてイメージするバレン。
でも職人の道具はそれだけではありません。
昨日はバレンの次くらいに重要な道具、「溶き棒」を制作しました!!
むむ。溶き棒とは?? \(・_・)/
シャキーン!!
これが溶き棒です。
摺りの工程で大活躍してくれる大切な道具です。
よく聞かれる質問ですが、
木版画はアクリル絵の具とは違い、
日本画と同じような粉状の水彩顔料を水などで溶いて使います。
その際に顔料を混ぜる棒であり、
また調合した顔料を版木まで運ぶときに使う棒がこの「溶き棒」なのです\(^◇^*)
溶き棒を作る材料は、やはりバレンと同じく竹の皮。
竹の皮の分厚い部分を水に浸し、柔らかくさせます。
そして、しばらくしたら筆になるよう、竹の繊維を割いていきます。
このブラシのようなもの、実は生け花で使う剣山ですΣ( ̄ロ ̄lll)
和モノは和モノで作る。
相性がいいのです。おそらく。笑
それにしても剣山が重く、かなり根気のいる作業です。
ここまで時間をかけて道具をつくる理由、
そして、毛で作られた筆ではいけない理由は、
粉の顔料がしっかり混ざるようにするためです。
茶道でお茶を点てるときも、竹製の茶筅(ちゃせん)を使いますよね。
そのイメージが近いでしょう( ̄ー ̄)
柔らかいと顔料がちゃんと混ざりませんから、木版にはビバ!竹!!
通信講座で溶き棒を購入されている生徒さん、
実はこんな手間をかけて作られる道具なのですよ。
大切に使いましょうね~o(´▽`*)/♪